犬種標準

原産地
ドイツ
サイズ
体高/20㎝±2㎝。体重/サイズにふさわしい体重でなければならず、1.8~2.3㎏を理想とする。
外観
豊富な下毛によって生ずる美しい被毛。フォクシー・ヘッド(狐のような頭部)と、とがった小さな耳がスピッツ独特の外観を作り出している。
特徴と性格
常に注意深く、活発で、主人に格別な忠義心を持つ。
たいへん物覚えがよく、訓練しやすい。臆病でも攻撃的でもない。
頭部
スカルは上から見ると後頭部が最も幅広く、鼻先に向かってくさび形に徐々に先細になる。
ストップはほどよくはっきりしているが、急ではない。
鼻は丸く、小さく、色はブラックだが、被毛がブラウンの場合はダーク・ブラウン。マズルは長すぎず、スカルとの長さの比率は2:4である。
歯の咬み合わせはシザーズ・バイトだが、ピンサーズ・バイトも許容され、前臼歯のいくらかの欠歯も許容される。
目は中くらいの大きさで、切れ長で、わずかに傾斜してついており、暗褐色。耳は小さく、つけ根の位置が高く、先端のとがった三角形で、直立している。
やや短く、わずかにアーチを描き、豊富な被毛に覆われ、大きなラフを形成している。
胴体
背は短く、真っすぐで、腰はカプリングが短く、幅広く、力強い。胸は胸底が深く、十分に張っており、腹部はごくわずかに巻き上がっている。
つけ根の位置が高く、中くらいの長さで、上へ伸び、背上で前方に向けて背負っている。
尾先の二重巻きは許容される。
四肢
前肢は真っすぐで、肩甲骨は長く、後方へ十分に傾斜しており、上腕と肩甲骨の結合角度は90度。パスターンは水直線に対し20度の角度で傾斜している。
前足は小さく、丸く、指をきつく握った猫足。爪とパッドの色はブラックだが、被毛がブラウンの場合のみダーク・ブラウンである。
後肢はたいへん筋肉が発達し、後脚は後ろから見ると真っすぐで、両脚は平行している。
大腿と下腿はほぼ同じ長さ。
スタイフルはごくわずかな角度に曲がっており、リア・パスターンは中くらいの長さで、たいへん力強く、地面に対し垂直。後足は前足とほぼ同じである。
歩様
十分な推進力を持ち、真っすぐに進み、流れるようで、弾力のある歩様。
被毛と毛色
長く、真っすぐな、開立した被毛で、頭部、耳、前・後脚の全面および足は短く厚い(ベルベットのような)毛で覆われ、他の部分は長く豊かな毛で覆われている。
首と肩は厚いたてがみ状(メイン)。
前脚の後ろ側は豊かな飾り毛で覆われ、後脚も尻部から飛節まで豊かな飾り毛がある。尾はプルームである。
毛色はブラック、ブラウン、チョコレート、レッド、オレンジ、クリーム、オレンジ・セーブル、ウルフ・セーブル、ビーバー、ブルー、ホワイト、パーティカラー、ブラック&タンなど。
単色と2色混合との比較では、他の条件が同一の場合、単色が優位となる。

「最新犬種スタンダード図鑑」JKC参照